お客さま紹介
創業以来125年の歴史を誇り、重量物の輸送に強みを持っている。港湾・物流・プラントの3事業を核に、業容の拡大と多面的な事業展開を図ってきた。
一方、近年の日本における港湾貨物量の縮小を受け、グローバル展開を意識した『UTOCビジョン2020』を掲げ、「ハマの宇徳」から「世界のUTOC」への発展を目指している。
導入の背景
新しい領域へビジネスを発展させるためには、そのけん引役が必要となる。
けん引役の候補である現場リーダーは、既存のビジネスにおいて、プロとしての意識を持ち、お客様と約束したことを確実に実現するための行動力に優れている。その行動力を未知の領域への試行錯誤に向かわせたい。しかしながら、未知の領域へのチャンレンジはすぐには日常の業務の中に組み込むことができない。また、そのための知識・スキルも十分ではない。そこで、組織のこれからを担う現場リーダーに対し「宇徳の強みを再発見し、あらたなビジネスを生み出す」ためのスキルを付与し、『UTOCビジョン2020』実現に向けたチャレンジを促す機会として本研修を位置づけた。
導入内容
1泊2日の集合研修に加えて、2回のフォローアップ研修を実施。
事前課題で、自社のビジネス環境の分析に取り組み、講師や参加者同士でフィードバックを行いながら議論を進めた。
また、事後課題として研修時に検討した新規ビジネスのアイディアをさらに深め、2回のフォローアップ研修の中で発表することで、新規ビジネス構築のための知識を実践の中で使えるものにするとともに、実際のビジネスに活かせる商売の種を発見することを促した。
課題と研修の方向性
施策全体像
研修目的/カリキュラム
- <1>現状認識の為のフレームワークを学び、新規事業領域・市場・顧客の開拓に向けた思考を身につける
- <2>現創造力・企画力を養うことで発想の転換を図り、挑戦的なテーマを設定・実践する
- <3>自分の考えを周囲に伝え、組織を動かすための発信方法を学ぶ
- <4>試行錯誤しながら一人称でやりきる
導入後の効果・新たな課題
それぞれがテーマを持って事業計画を検討することができ、ディスカッションを通じて「リーダーとして新たな事業にチャレンジしていくポイント」を見出すことができた。
最も大きな成果は、お客様や競合という外に視点を向け、目指すゴールを描くという意識づけ。社外に目を向け、自分達の強みを活かしていくための試行錯誤を重ねることが出来た。施策を通じて発見された新たな課題は、ゴールに到達するための構想力。「これを進めようとするとこういう問題や阻害要因がありそうだな」と、さらにもう一段階掘り下げながら検討し、周囲に語っていくことがさらに求められるのではないか、と提言した。
受講生の声
「今まで受けた研修の中で最も大変でしたが、考え方の大きな柱となるヒントを貰ったと思います」
「苦労しましたが、自分を再認識するとても良い機会でした。勉強したことは業務で役立ちます」
「自社は何が強みなのかを考えることができました」
「ふと気が付いたら、自社の強みを活かした営業が出来ていることがあることに気が付きました。今後も常に考えていきたいと思います。」
「客先のニーズの先に次の仕事があり、常に広い柔軟な視点で先をとらえる必要がある事、勉強になりました」
「組織を成長させるリーダー像というものを意識して行動することが重要であると感じました。」