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導入事例のご紹介 【NTT XR】 那須塩原市様「ハラスメント研修VRパッケージ」

概要:那須塩原市様 管理者向け「パワーハラスメント防止研修」でのご活用

パワーハラスメント防止研修の様子

栃木県那須塩原市様の職員(管理職 76名)に対して実施するパワーハラスメント防止研修が令和4年4月下旬に那須塩原市庁舎で合計6回行われた。

ハラスメント防止法が2020年6月1日に施行され、2022年4月より中小企業も対象となる中、従前よりハラスメント防止に向けて市職員に向けて実施している那須塩原市様において、今までより被害者視点に立ったより臨場感のある映像を活用し、当事者意識を高めることで各種ハラスメントの防止につなげようと初めてVRを活用した研修を実施した。

研修実施にあたり、外部の研修講師による講義ではなく、同市の総務課職員が研修の講師を担い、より現場の実態を反映した「職員の、職員による、職員のためのハラスメント学習」を目指して実施した。
参加型のカリキュラムとして、より働きやすい職場づくりを考える機会となった。

那須塩原市様 総務部総務課 平井課長(右)と菊地課長補佐(左)
那須塩原市様 総務部総務課 平井課長(右)と菊地課長補佐(左)

本研修を企画し、講師も務めた菊地課長補佐に本取組みの意図や思いを語って頂いた。

今までも、座学でハラスメントに関する啓発活動は、研修等で実施してきた。

パワーハラスメント防止研修の看板

一方で、各種法整備が更に進んだことや、世代間意識のギャップ、メンタル不調者の増加が社会全体的に広がってきている。

那須塩原市としても、より一層のハラスメントに関する啓発活動が必要と感じていたが、従来の座学スタイルの研修では、形骸化し、受講者にも響きにくいという課題感を持っていたところ、NTT東日本 栃木支店から今回のVRを活用した研修のご提案があり、研修内容の見直しを行うこととした。

通常、外部の講師による研修実施が主流だと思うが、職場特有の課題もあるため講師を市職員が担い、研修の内容もより現場で発生する事例などを反映することで、受講者にとってより身近な研修とすることを目指した。

NTTグループが提供するハラスメント研修VRパッケージは、最新のVR映像でハラスメント被害者の当事者視点を疑似体験できることや、機器、映像、教材全てレンタルで利用できるため初期投資が必要ないことが決め手となり、利用することにした。

イメージ:無理矢理お酒を飲ませようとするシーン
イメージ:男性が紙を持って、怒っているシーン

※NHK 宇都宮放送局による取材
講師は那須塩原市総務部総務課の職員

こだわり:外部講師に頼らず、総務課職員自らが講師を務め、受講者とのコミュニケーションを大切にした

従来、職員向けの研修は外部の事業者に委託して実施することが多かったが、今回のハラスメント研修では、やり方や内容を大幅にリニューアル。講師は、同職員が実施した。内容面ではカリキュラムをはじめとした教材をNTTラーニングシステムズが提供する「ハラスメント研修VRパッケージ」を活用し、従来は座学での講義が主流であった研修内容をVRという体験型・参加型のスタイルへ見直しを行った。
講師を那須塩原市の総務課職員が担当することで、同市職場特有の課題や過去の事例などを織り交ぜた独自のカリキュラムへカスタマイズして研修を行った。

同市職員が研修講師を担当するうえで、初めは教材を活用して講義を行うことに不安があった。しかし、届いた教材を確認すると、講師用のマニュアルやカリキュラム、教材など、すべての研修素材が揃っており、DIYで研修講師が行えるパッケージとなっていることが分かり、不安なく研修講師を担当することが出来た。

教材の素材はパワーポイント、エクセルで提供されるので、自組織に合うように内容をカスタマイズして実施した。VRを活用した360度映像は、全23種類あるため自組織に合ったパワハラ、マタハラなどの映像4種類を選択した。

管理職を対象としているため、基礎的な知識である座学は極力減らし、今回の特徴であるVRによる被害者の視点に立った映像を活用し、出来るだけ多く被害者体験をする時間を設けた。映像視聴をした後にグループによるディスカッションを実施することで、参加者同士の気づきを共有することでよりハラスメントへの意識向上に繋げたい。

研修の様子と参加者の声:実施前からVRを利用するので職員の話題にはなっていた

パワーハラスメント防止研修の様子

今までの研修とは違ったハラスメント防止研修であったため、参加者が興味をもって参加したと思う。
VR体験後のディスカッションでは、活発な意見交換がされた。
実際に当事者体験をすることで、「職場でこれはひどいよ」などの意見をはじめ、「後ろの女性の表情が嫌そうだった」など、環境型ハラスメントに対する意識が伺えた。

研修の、参加者からは「当事者体験を通じてハラスメントによる不快感を学べた」、「VRを使って体験できたことで理解が深まった」、「職場全体がVRで見れるので周りの人が嫌な顔をしているのが分かった」といった感想があがった。

今後の活用

今回の研修では、管理者を対象とし、ハラスメントを行う側への啓発を目的としていたが、今後は対象を非管理者にも広げることを検討してゆきたい。
ハラスメント事例の中には、上司の問題行動ではなく、実は、受けてである部下や周囲の職員の受け取り方により、ハラスメントと感じてしまう事例も含まれることが多い。そうした事例は、職場内での上司・部下間のコミュニケーション不足、相互の意識のずれが真の課題である。本研修の受講者を全職員に広げることで、職場のコミュニケーション改善・活性化につなげるなど、更なる働きやすい職場づくりでの活用を検討してゆく。

那須塩原市様の紹介

那須塩原市役所

那須塩原市は、首都圏から150キロメートルの栃木県の北部に位置しています。市の面積の半分は、那須火山帯に属した湯量豊富な塩原温泉郷や板室温泉、三斗小屋温泉をはじめ、箒川沿いの四季折々に彩を見せる塩原渓谷や沼ッ原湿原を代表とした観光の名所となる自然豊かな山岳部が占めています。

また、酪農も盛んで、生乳の粗生産額が本州第1位(全国第4位)を誇っています。